写真家・アラーキー 前立腺がんを告白
独特の官能表現と死生観で世界的に人気の高い写真家・アラーキーこと荒木経惟(のぶよし)さん(69)が、1日に発行した写真集「東京ゼンリツセンガン」(ワイズ出版)で自らの前立腺がんを公表した。「何が起ころうが手ぶらで帰ってこないよ。ガンになってガンガン生きる欲望“生欲(せいよく)”がわいちゃってさ」と、病を得てパワーアップしている。(重松明子)
がんが発覚し、手術を決意したのは去年の夏。写真集にはそれから1年間の、仕事や恋を軸にした日常をモノクロフィルムに焼き付けた写真が、ほぼ時系列にまとめられている。ヌード撮影も多数。
入院時には「こんなチャンスはない」と病院のベッドにカメラを持ち込み、白衣の天使を撮影。手術後の酸素マスクを付けた自分の顔や痛々しい傷口までさらけ出した。
現在、2カ月ごとの血液検査で経過観察中だ。
親しい関係者以外には病気を知らせず、通常通り仕事を続けた。昨秋、退院から1カ月後に旅した本紙連載『アラーキーがゆく』小豆島ロケでは、死の間際に膨大な自由律俳句を残した漂白の俳人・尾崎放哉の足跡をカメラで追うなど、新境地を見せつけている。
「アタシの場合は写真だけど、病気になったら絵でも文章でも何でも記録・表現するといいね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091007-00000039-san-soci
